新聞営業ハンドブック

新聞営業ハンドブック2020を公開します!

使命と自己防衛

売店からのお知らせ

折込でお知らせ

 一昨日の朝刊にこんな折込が入りました

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 新聞を毎日定時に配達するというのも新聞の使命のひとつです

 それを担うのが新聞販売店です

使命を守りつつ利益追求も

 新聞配達といっても単に新聞を配れば良いという訳ではありません

 できる限り毎日同じ時間に汚損や破損なくお届けすることが基本です

 しかし、毎日好天という訳ではありません

 荒天時は、新聞が濡れないように気を使いながらの配達になります

 台風や大雪のときは、どうしても配達に時間がかかります

 でも、そのような異常時を基準にして普段の配達条件を設定することはできません

 通常時を想定して配達員一人の配達部数を決定しなければなりません

 坂道が多い区域、家と家の間隔が遠い区域、小路が入り組んでいる区域、高層住宅が多い区域などの地理的条件を考える必要もあります

 また、配達方法も考慮されます 徒歩、自転車、バイク、自動車

 そして、もうひとつ大事なのが利益が出せるのかということです

 新聞販売店の経費として大きな割合を占めるのが「人件費」です

 異常時を想定して区域を小さくすると当然配達員の人数は多くなります

 利益が出ない経営をして、新聞販売店が無くなってしまえばそれこそお客様に迷惑を

かけてしまいます

 区域条件を決めるには、新聞の使命を果たすことと販売店経営の両方を念頭に行う必要があります

現状は?

 上の折込は、新聞販売店からの切なるお願いです

 私の地方では、冬場は雪が降ります 最近は積雪になることはあまりありませんが数年に一度、数日大雪になることがあります 当然配達には時間がかかります

 ある年は、深夜から朝にかけて数十センチの雪が降って、普段は6時までに配達が終了するのに10時ころまで時間がかかったことがありました

 最初の大雪の日は、読者の皆様が理解していただきほとんど苦情はありません

 しかし、翌日からは「定時に新聞が届かない」と苦情が入り始めます

 当然、積雪量は1日で改善することはありません

 配達員のほうも積雪時の配達に慣れて配達時間は短縮しますが大幅に改善はしません

 大雪の時は、配達人数を増やして対応すれば良いと思うかもしれませんが、配達員を確保できない販売店があったり、配達員に十分に休養を与えることができず事故労災が発生する危険性があったり、先ほど説明した経営状況に影響を与えたりというリスクがあります

新聞販売店の思い

 それを理解していただきたいという新聞販売店の思いから上記の「お知らせ」が折り込まれたのでしょう

 当然、新聞の使命として大切な情報をお届けする新聞を毎日定時にお届けすることをないがしろにすることはできません

 しかし、紙の新聞の購読率は低下し、新聞販売店を維持していくのは大変な昨今 新聞配達に関する努力に限界が近づいている あるいは限界を超えているのではないでしょうか

 読者の皆様に新聞配達に関する上記お知らせをしなければならない状況に新聞販売店がおかれているということです

 どうか皆様にご理解をいただきたいと私からもお願いをします

 

ご当地‥最終回

 ご当地シリーズの最終回は‥

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 出雲大社本殿です

 何年前か覚えていませんが おそらく35年くらい前、出張のついでに出雲大社にいきました とても厳かな雰囲気だったと記憶しています

 機会があったら、また訪ねてみたいです