新聞営業ハンドブック

新聞営業ハンドブック2020を公開します!

NHKサラメシで

知られざる業界の一面

 昨日のお昼、NHKを見ていたら‥サラメシの再放送が流れてきました

 池袋のお店や会社の昼飯を取材

 あっ!新聞販売店。思わずビックリ

 新聞販売店へも取材 女性2人が昼食中

 食している昼食を紹介後、業界についてディレクターが質問

 ディレクター:新聞販売店は今も昔と変わっていないのですか?

        たとえば、営業のとき洗剤などもらいましたが

 販売店の女性:ああ拡材(契約してくれたお客様に差し上げる粗品ね、同じですよ

 ディレクター:1ヶ月無料もあったかと

 販売店の女性:それはダメ!禁句。ルール違反だから。

 ディレクター:最近(の景気)はどうですか

 販売店の女性:がんばっている20代の若い子は月100万稼ぐこともあるよ

 ここで取材終了。

ちょっとした「うんちく」

 さて、この短い放送の中から2つ紹介します。

 まずは、「拡材」から。バブルの頃は購読を勧誘するのにこの拡材が頻繁に使われました。私もうわさでいろいろ聞きました。

  ・寮生の3分の2が契約してくれたらカラーテレビを持ってくる。

  ・生涯購読してくれるならカーポートをプレゼントする。

 などです。ビール券はご存じの方も多いでしょう。

 しかし、サラメシの新聞販売店の女性が言うようにルール違反です。新聞販売業界は粗品による過剰な営業が行われないように自らルールを作っています。そのルールでは、洗剤やタオル、ボールペン程度の物しか使えません。

 そのルールを守らない営業がむかしは頻繁にみられました。商品である新聞自体をお客様に勧めるのではなく、拡材を使って契約を取るという手法です。しかし、活字離れとインターネットの普及で新聞購読者が激減している現在は、業界自らが決めたルールに従って営業を行うことが大半です。拡材にお金をかける余裕がないのです。本来の営業スタイルに戻ったと言えます。

 でも、お客様はむかしの過剰サービスを覚えています。ルールの範囲を超えた商品やサービスを無理強いされることもあります。これは、商品である新聞自体をお勧めするという当たり前のことをやってこなかった業界の責任です。今後、反省しながら本来の営業を行っていくことを期待します。

月100万!私もビックリ

 20代で月100万円稼ぐのはすごいことです。

 毎月ではないにしろこれだけ稼ぐには、かなりの数の契約を締結しなければならないでしょう。

 そのセールス能力はすばらしいと称賛を送ります。

 私の在籍していた会社では当てはまりません。1件の契約で200円~300円の手当でした。つまり、契約件数に見合ったお金をもらう歩合制ではなかったのです。

 その理由は、契約を取ることだけに時間を割いて仕事をするのではなく、現在購読しているお客様を大切にするためにも時間を使ってもらいたいという会社の願いがあるからです。

 活字離れとインターネット普及による新聞離れで購読者が減っていく中、現在購読されているお客様にできるだけ長く読み続けていただくために時間を取る必要があります。

 具体的には、新聞の配達や集金の他に新聞社や新聞販売店からの情報提供や新聞社が行うイベントや書籍の紹介、新聞販売店独自が行うサービスの提供、ミニコミ紙の発行などです。集金や情報提供時に直接お客様と行う「会話」が大切です。お客様は、新聞販売店の従業員が来るのを楽しみに待っている方もいます。益々進んでしまう高齢化社会では、高齢者のお宅に誰かが訪問するという行為自が体必要になってきます。地域包括ケアシステムの一端を新聞販売店が担うことができればすばらしいと私は考えています。

     

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               今日の新聞

             さっそく母が切抜き

           このスペースは「きょうの運勢」

             母は大吉でした(笑い)