新聞営業ハンドブック

新聞営業ハンドブック2020を公開します!

『新聞営業ハンドブック2020』Part2

第3章 3 新聞の価格

新聞の価格って色々あるの?

 新聞の価格は銘柄や地域によって違うのでしょうか?

 答えは「銘柄ごとに決まっている」「同じ銘柄であれば全国どこでも同じ価格」です。

 日本の新聞価格は、新聞本体だけではなく各家庭へ宅配されるところまで含めての価格です。したがって、本来であれば新聞社の印刷工場に近い販売店から宅配される家庭と離島の家庭に届けられ場合では、その物流費だけ考えてもコストは違っているので価格が異なるはずです。しかし、全国一律になっています。それは、公正取引委員会が認めているもので、新聞業界が都市部に比べ山間僻地の割高になるコストを上乗せしないということを決めているのです。全国どこでも平等に情報提供を受けることができることを目的としています。

 もちろん、銘柄ごとに価格は異なります。ただし、国内の同じ経済環境の中で新聞社が企業活動を行っているので、原材料費や物流コスト、人件費等の経費が大きく異なることがないため、新聞価格が同じに設定されている銘柄があるのは事実です。

割引制度はあるの?

 あります。

 例 ① 学校教材用価格‥学校教材として使用する場合

   ② 大量一括購入価格‥企業研修用等大量に購入する場合

   ③ 長期購読者用価格‥長期間購読することが決まっている場合

   ④ 前払い読者用価格‥一定期間の購読料を前払いする場合

   ⑤ 学割‥条件をみたした学生向け

 という割引価格です。一般家庭は、③と④が適応されますが、すべての銘柄で設定されてはいないので、購読を検討中のみなさんはネットで調べてみてください。

宅配とコンビニの価格は同じ?

 宅配は、原則「月極価格」です。最低1か月購読を前提に設定されているので割安に設定されています。対してコンビニエンスストアーや駅売店、本屋さんで販売されている新聞は1部売りです。宅配される月極価格と比較すると割高?いや、こちらが本来の価格なのです。

 どのくらい違うのかというと、A社1部売り150円⇒月極3,400円、B社1部売り150円、月極3,093円などです。

 A社の場合 150円×30日=4,500円のところ月極3,400円

 B社の場合 150円×30日=4,500円のところ月極3,093円

いずれもかなりの割安です。1日で考えると110円強と100円強です。大切な情報を得ることができるということを考えると決して高くはないのではないでしょうか。

値上げしているの?

 昨年、何社かが値上げをしました。約25年~26年ぶりの値上げでした。それまでは、消費税導入と税率アップの時だけ改定が行われました。25~26年もの間、企業努力により値上げをしないできました。もちろん値上げによる読者離れを意識もしていますが、紙やインクといった原材料費、物流費の増加は企業努力の限界を超え、値上げをせざるを得なかったといいうことです。

第3章 5 紙面販売とは?

 「4 取扱う新聞の特徴を知る」は、『新聞』調べました!(4/19)をご覧ください。

曜日別の記事を知る

 新聞の記事は、曜日ごとに分野や対象とする読者を意識した記事が掲載されています。下の表をご覧ください。

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 小さくて見えにくいかもしれませんが、ある新聞を基にアレンジした曜日別・対象者別記事の一覧です。

 簡単に説明すると火曜日にはシニア向けの記事、水曜日は教育・子育ての記事、木曜は食に関する記事等々曜日ごとに特色を持たせています。

 また、月曜日はスポーツ面が充実しています。何故ならスポーツの多くが土日に開催されるからです。

 銘柄によって違いますが、上記表では日曜日に経済関係の記事が掲載されています。休みの日にお父さんにゆっくりと読んでもらいたいという意思を読み取れます。

 特集シリーズ物をチェックしておくと楽しみ方も上級者です。シリーズ物は掲載曜日決まっていたり、隔週掲載であったり、記事末に掲載日が記されていることが多いです。

 このように読者も興味ある記事がいつ掲載されるのかや掲載面・掲載場所を把握しておくと新聞がいっそう読みやすくなります。

 是非、お試しください。