いろいろなケース
相続をする財産がある人の話、私には関係ない・・・と思っていましたが
私の叔母の場合
障害があり、「生活保護」を受けていた叔母。その「生活保護」の手当てが100万円以上余分に支給されていたという事実が亡くなってから知らされた叔母の死
5人姉妹の長女である母(78歳)から頼まれて処理をすることに・・・
相続放棄という手段で負の相続を回避することが適正と思い、姉妹のみなさんに連絡
文章にするとたったの2行ですが、それは大変な事務作業が必要でした
長女である母のためと思い無料奉仕 いや通信費やマイカーの燃料費等の必要経費やそれにかかる私の時間は自腹でした
それ以上にがっかりしたのは、叔母は障害を持っていたので障害者年金等があるため、面倒を見ていた長女である母は支出がプラスになっていたという心無い親戚の目
実際は月数千円から数万円のマイナスでした
そんなこともあり、私自身、相続放棄がまとまり叔母の負の相続にかたが付いたと胸を撫で下ろしました
私の祖母、母の母親の場合
祖母が亡くなって25年ほど経過したある日 大阪の司法書士さんから手紙が・・・
まったく知りませんでしたが、祖母には前夫がいたとのこと その関係で祖母の5人姉妹に相続人としての権利があるという 一人当たりわずか2万5千円程度
私の母と同居していた前出叔母は、相続放棄をして、その相続に関して取りまとめをしていた人に譲るということを決めました その方は、相続放棄を知ると喜んでお礼の電話がかかってきました 大阪のとても人の良いおじさんという感じの方でした
5人姉妹の他の3人は法律通り2万5千円を受け取ったということでした
法律で決まっているので、私は何も言いません
ただし、この時、5人姉妹の問い合わせの窓口は、私でした
法律上の一般的な考え方や私たちが「相続放棄」することを伝え、必要書類の作成方法等問い合わせに答えました まあ、ボランティアです
私としては今後も何も言うつもりはありませんが・・・
2年前にもう一人の叔母が亡くなって
2年前の7月のある日突然、5人姉妹の4人目の叔母から電話がありました
神奈川県に暮らす叔母が亡くなったという その連絡が交番の警官から入ったとのこと ただごとではないと思いました
実は同居の旦那さんが病気で立ち上がるのもままならない状態らしい
だれか神奈川県に出向いてもらいたいという要望でした
連絡をくれた叔母は、もう70代で仕事をしていませんでしたが、自分では対処できないということを訴えていました しかたなく5人姉妹の長女の長男である私と次男の弟と、神奈川へ向かうことに
現地に着くと叔父は、立ち上がるのにも苦労する状態 聞けば本人は障害者認定を受けているとのこと
弟と二人で市や町内など関係者と連絡を取り合いましたが、日曜日であったため市関係の方とは連絡できませんでした
体調不良の叔母と叔父が暮らしていたので、家の中はかたずいていたとはいえませんでした そこで、弟と二人で家の掃除やごみをまとめて少しでも清潔にする作業をしました
叔母が亡くなった際に色々と関わってくれた葬儀社の人と話をして、今後のスケジュールを決めて、火曜日以降に再度神奈川へ訪れることを決めて弟と二人で自分たちの地元へ帰りました(クルマで高速を利用して3時間~4時間の距離です」
他人の家での沢山の仕事
1日おいて、休みを取って私一人で再度神奈川へ
市の福祉関係の人と面談
火葬の手続き
遺体安置所の人と連絡
葬儀社の人と経費の打合せ
叔父の容態を考慮した市職員との打ち合わせ相談
上記に関連してヘルパーの手配
同じく入院の必要性について病院での検診手続き(叔父の容態を考慮して入院を要望)
などいろいろな事務手続きを2日間でこなしました
そして、叔母の火葬 叔父は体調不良のため私一人で出席し手続き
かかった経費の精算
叔父の体調不良にかかることを考慮した作業
たとえば、電話機を無線に交換(私の実費)
マンションのカギの保管箱の設置(市の担当者さんやヘルパーさんが家に入れる
ように)
簡単な部屋の掃除
コープの食材宅配の停止
相続の発生!
叔父は、入院が決まり1か月半後に退院 なんとかヘルパーさんが尋ねることで生活ができるようになりました
現場を見た私は、一安心 ところが
金融機関から委託された弁護士事務所から相続人に書面連絡が・・・
叔母の遺産の相続についての紹介でした
マンション自体は評価額はあまり高くはないのですが、預貯金がウン百万円ありました
祖母の時同様、私の母は障害のある亡くなった叔母の夫である叔父に譲ると主張しました その旨を弁護士さんに伝えると・・・
相続人はすべて神奈川県から離れている私の暮らす県に集中していることから、相続人の意見をまとめてくれないかと頼まれました
私たちは「相続放棄」なので、他の姉妹にその旨を話してどうするかと話を持ち掛けたところ、「弁護士が信用できない」「ほかにも財産があるはず」などの意見が
私としては、無理に調整を行うことは困難であり、その後の親戚づきあいに支障が出ると判断して弁護士さんに伝えました
そして2年が経過して
今月に入って神川の家庭裁判所から書面で連絡がありました
相続についての調停です
叔母の財産を2年間もの間、障害のある叔父は生活のためや自身の治療のために使用することができなかったのです
2年前に姉妹の相続に関する話し合いがまとまらなかったからです
何十年もの間、叔母と叔父が自分で稼いで蓄えた貯蓄を叔母が亡くなった後は叔父が使用するのは当然ではないかと思います それを法律上で権利があるというだけで私たち、遠くで暮らす、困ったときに何もしてやることのなかった私たち、叔母や叔父が体調を崩したときにお見舞いもしなかった私たちが受け取って良いのでしょうか?
私は調整役にはなりません!
相続できる人間は、私の母(長女)、次女(死亡のため夫と息子2名で相続)、4女、養子縁組をした長女の夫(死亡のため長男の私と次男の弟)7名です
今回は、「相続放棄」を前提とした話合いが2年前にまとまらなかった経緯もあるため、私は調整をするつもりはありません
先日、相続人の一人から連絡がありました 2年前に「相続放棄をつたえたはずなのに」という内容でした ちゃんちゃらおかしい それならば2年前に解決して障害のある叔父に遺産が引き継がれていたのに
2年前に叔母が亡くなったときに現地にも出向きもせず、現地の状況に耳もかさず
障害があり、入院が必要であった叔父に対して「香典返しもない」と文句を言っていた相続人たち 叔父は「香典返し」などできる健康状態ではありませんでした
今回は相続人一人ひとり自らで手続きを行ってください
遺産額が少ない私たちでも
世の中では遺産相続でもめる事例は、相続額が莫大である場合いでしょう
しかし、たいした額でなくても平民は平民でお金は欲しいものです
たった2万5千円でも・・・祖母の例です
ちなみにその2万5千円を相続放棄した長女の母と同居の叔母に対して、相続手続きを行っていた大阪で食堂を営む人は喜んで、我が家へビール券を送ってきました
良い意味で本末転倒と思い、地元の有名な日本酒(全国レベルの銘柄です)をお礼として送ったところ、感謝の電話が入りました これが人と人の心のつながりではないでしょうか
わたしの「ぐち」ごめんなさい
今日は、お盆
死者への慰霊と感謝をこめてひとことふたこと「ぐち」を言わせてもらいました
線香の香りと「りん」の音とともに忘れてください