もちろんネットもいいけど
新聞の良いところ
~おさらい~
新聞は堅苦しい。文字が多くて読むのが大変。どこをどのように読んだら良いかわからない。‥そのとおりです! でも何かに役立つことが書いてあるのでは?と思っている方は多いと思います。前回紹介した新聞の良いところは、新聞を開いて興味ある記事を読んでいたら、その横に仕事に役立つ記事があった。そのまた下に趣味に関する記事があった。というように思わないところに役立つ記事の発見があるということを紹介しました。もうひとつは、私の母のように記事を切り抜いてスクラップできる、つまり記録性があるというところです。こちらは、新聞以外の媒体でもコピーをしたりプリントアウトをしたりと記録することは可能です。新聞唯一ということではありませんが新聞スクラップはむかしから行われていて、今でも小学生の夏休みに新聞スクラップコンテストを行っている例もあります。良いところのひとつに挙げても良いと思います。
完成度が高い
新聞記事を書く記者は、それを仕事にしています。仕事にしているだけあって、その語彙力(ごいりょく)やことばの正確性は相当高いレベルにあります。あわせて、新聞社内でのチェック機能が優れているので、発行される新聞の文章の完成度は高いレベルで正確といえます。
一文一義
新聞記事は、小論文や仕事上の文章を書くのに良い手本になると言われています。そのひとつに「一文一義(いちぶんいちぎ)」というキーワードがあります。下の写真をご覧ください。新聞記事を再現してみました。見出しの次からが記事本文です。記事本文の「。」から「。」がひとつの文章になるわけですが、この「。」から「。」の一文章にはひとつの事だけが書かれていて、このことを「一文一義」と言います。ですから理解しやすい、つまり読みやすい文章になるのです。しかも「。」から「。」の間は文字数が概ね30文字から40文字程度とコンパクトな文章になっています。
色それぞれが「。」から「。」の一文です。実際の新聞記事をご覧いただくともっとわかりやすいと思います。特に各新聞一面にあるコラム(読売新聞=編集手帳、朝日新聞=天声人語、毎日新聞=余禄、産経新聞=産経抄など)は、全体で500文字から700文字でまとめられていて、わかりやすく要約されていると言われています。このコラムを書き写すコラム書き写しノートが各新聞社から発売されていて、中学校や高校で書き写しが推奨されていたり、大学生が就職活動で企業に提出するエントリーシートを書くのに役立つと言われています。コラムを読んで書き写すことで文章を書く際の要約力がアップするのです。