雪国の新聞配達事情
憂鬱な冬
まだまだ暑い日が続きますが、今日は雪国の新聞配達についてお話します
雪国の冬 特に降雪時・積雪時の新聞配達は憂鬱になります
それは、夏場の配達とは比べものにならない程の労力が必要だからです
日勤で私が9時過ぎに出社すると、まだ朝刊の配達が終わっていないことがありました 結局10時過ぎまでかかった区域もありました
戻ってきた配達員はみんな「へとへと」 とっても可哀そうな姿でした
その日は大雪 一晩で50センチ以上の積雪がありました
クルマが入らない細い道が多いエリアは、バイクでの配達です
しかし、大雪のためバイクは途中で動かせなくなり、大半を徒歩で配達せざるを得なかったのです
それも腰まで雪に埋もれての配達でした 早朝3時半から配り始めて6時間半かけての配達となりました
雪国の冬場 特に積雪時の配達は『憂鬱』になるのです
スリップに注意!!
消雪パイプはご存じでしょうか?
道路の地中に埋められたパイプから水を噴出して雪を解かす施設です
とても役に立つシステムですが、新聞配達にとっては要注意です
消雪パイプの中には、上記イラストのようにパイプの一部が道路上に露出している物があります これが要注意です
地域や配達員によって異なりますが、積雪時でもバイクで配達する場合が多くあります
バイクは2輪ですから当然「転倒」の可能性があります 積雪時はその確率はとっても高くなるのです
そして、消雪パイプがスリップの原因になることがあります
危険なのは、「消雪パイプが雪に埋もれて見えない時」です 当然放水されていない場合です
新聞配達は早朝作業です この時間帯に消雪ハイプから放水されていないということは良くあることです(特に山間部の大雪が降る地域ではない普段は雪の少ない地域では、通常は放水されていません)
その雪に隠れた消雪パイプにバイクの前輪が乗り上げると危険なのです!
バイクは前輪がスリップするととっても危険です
コントロールをするハンドルが利かなくなるのですから・・・
したがって『スリップ=転倒』となります
転倒すると悲惨なことに・・
当然ですが、新聞配達のバイクが転倒すると悲劇です
商品である新聞が汚れたり、傷んだり
荷崩れして新聞が散乱したり
配達時間が遅れたり
ケガをしたり
などです
私の場合はメンタルに影響しました
「配達間違いの無い」「商品を傷めない」「定時配達」を心がけて配達をしていたので、転倒しようものならその全てが達成できない可能性が高いからです
私は転倒すると体の痛さも忘れ、心の中で「このやろ~」と叫んでいました
立て直しの苦労
転倒するとガッカリですが ガッカリばかりはしていられません
早く立て直して配達をしなければいけません
まずは、バイクを起こす
もし、転倒が配り始めなら更に大変なことに・・・
なぜかというと 荷物が重いからです
本来なら荷物を一回下ろしてからバイクを起こして、再度荷造りをし直すというのが正しい手順です
でも、気が焦っていると荷物を載せたままバイクを起こそうとします
かなり無茶です なんせ雪が積もっていて足場が悪いからです
場合によっては、バイクを起こす際に荷崩れすることも十分に考えられます
「急がば回れ」ということです
新聞配達には、このような苦労があります
それを一人ひとりの配達員が自分なりに乗り越えて毎日、毎日配達しています
当然職業なので苦労を乗り越えることは当たり前です
でも、雪国の冬場の新聞配達には、こんな苦労があるということをちょっとだけ知っておいてください
機会を見つけて新聞販売現場で実際に起きた出来事をイラストを交えて紹介していきます よろしくお願いします💛
タイガース ピッチャー№3