本当に可能か?
私は雨の日の配達が苦手でした いや嫌いでした
理由は「商品である新聞が濡れる」からです
私は今でも思います 新聞を濡らさないで配達することは本当に可能か?
私の配達方法
新聞を「綿布(めんぷ)」と呼ばれる布、現在はビニール製のシートで梱包します
荷崩れしないように丁寧に包みます
梱包したらバイクの荷台に積みます
しかし、バイクはスタンドを立てると上記のように傾きます
すると矢印の方向から雨があたってしまいます
したがって、この方向から雨が入らないように更に綿布で包みます
私の場合は、それでもどうしてもできてしまう隙間をガムテープで塞ぎます
これで荷造りは一応完璧です
しかし・・・
ポストまでの配達が難しい・・
荷造りが完璧でも、バイクからお客様のお宅のポストに行くまでに濡れてしまいます
ですから、雨具の内側に新聞を隠すように入れて、駆け足で配達します
この配達方法では、100%濡れない ということはありません
問題は、玄関エントランスまでの距離です
距離が短ければこの方法で配達可能です
しかし、距離が長い場合はどうしても多少濡れてしまいます
濡れてしまうと商品価値は落ちてしまいます
そこで・・・
パック機の登場!
そんなどうしても濡れてしまうお宅の場合は、ビニールパックをした新聞を届けます
新聞販売店には「パック機」という専門の機械を設置しているところが多くあります
私は、濡れやすいお客様のお宅をリストアップして、その数だけビニールパックをしてバイクのかごに設置して配達に出かけるようにしていました
コスパは大切
ここで問題になるのは「コストパフォーマンス」です
パック機でビニールパックすると当然コストがかかります
1部あたりの金額は「数円」ですが、販売店の従業員全員が一人数十部のパックをすると、それなりのコストになってしまいます
ですから、パックが必要か否かを判断して、そのお宅をリストアップして数を確定する そしてその数だけパックして配達することが大事だと考えます
なにごとも普段通りを心がける
パックする数を決めておくというのは、他の理由もあります
雨の日にパックされた新聞が届くお宅が必ず同じ になるということです
あるお宅で、雨の日でも「パックされた新聞」が届くときと「パックされていない新聞」が届くときがある となったらお客様はどう思うでしょう
「雨の日は必ずパックしてほしい」と思うお客様や
「パックは環境に良くないのでパックしないでもらいたい」と思うお客様
色々なご意見があると思います
ですから事前にリストアップしておいて、お客様の要望に応えるのです
新聞は、汚損・破損なく、お客様に定時に配達されるまでが商品です
初心を忘れずに、毎日繰り返される日常作業・業務を行っていくのが大切だと今も自分に言い聞かせる私なのです